開発日記

【要素開発】ゴールデンクロスと過剰最適化

ゴールデンクロスは、株価のチャートの中で、短期的な値動きを見る「短期移動平均線」と、長期的な値動きを見る「長期移動平均線」の2つのラインが交差するときに起こります。

短期移動平均線が長期移動平均線を上回ると、それがゴールデンクロスとなります。これは、短期的に見た値動きが上昇傾向にあるということを示しています。

このようなゴールデンクロスが形成されると、市場参加者たちは銘柄の価値が上昇すると期待して買い注文を出し、銘柄の株価や為替価格が上昇する可能性があります。

ただし、ゴールデンクロスが必ずしも株価や為替価格が上昇することを保証するものではないため、注意が必要です。また、株式市場には様々な要因が関与しており、株価や為替価格の値動きは予想外の方向に変動することもあるため、慎重に投資を行うことが重要です。

弊社では、どのような銘柄において、ゴールデンクロスが有効か、色々データを取っております。

注意点としては、短期移動平均線における平均日数値を過去のデータに過度にフィットするように戦略を最適化しすぎると、期待通りの成績が出ないことがあります。

過去のデータによるバックテストの際に、過去のデータに合わせて細かくパラメータを調整し、利益を最大化する戦略を作り出すことができますが、そのような戦略は過去のデータにはうまく機能していたとしても、将来の市場環境が変わると戦略が機能しなくなる可能性があります。

過去のデータに合わせすぎたトレード戦略を作り出すことを過剰最適化と呼び、過剰最適化された戦略を実際に運用すると予定通りの結果にはなりません。

初心者の方にとっては、過剰最適化された戦略を見抜くことは難しいかもしれませんが、過去のデータに過度にフィットするような複雑な戦略よりも、シンプルなルールで構成された戦略を選択することで、過剰最適化を避けることができます。また、戦略を検証する際には、過去のデータ以外の条件下でも戦略が機能するかどうかを確認することも重要です。

弊社では、過去のリアルトレード経験も用い、過剰最適化をおこなわない設計を心がけています。